平成に入り、昭和の映画で活躍した俳優さんが多く他界している。 その中で2010(平成22)年4月27日、肺炎のため98歳で亡くなった北林谷栄(本名・安藤令子)を紹介しておきたい。 この女優さん、皆さんがご承知の通り、舞台 […]
今井正
映画界に残酷ブーム起きる(昭和37年)
残酷描写の決定版が「忍びの者」である。忍者たちが、血で血を洗う残忍さを、山本監督はねばっこく描いた。この残酷プレーが人気を得て、「続・忍びの者」「新・忍びの者」と忍者ブームのキッカケをつかんで行く。
1963(昭和38)年の世相
国際映画祭で今井正監督の「武士道残酷物語:東映が金熊賞を受賞する。アニメ「鉄腕アトム」「狼少年ケン」「鉄人28号」「エイトマン」も放送され茶の間は一気にテレビアニメの時代がやって来た。
インテリで甘い魅力の演技派俳優
森雅之は本名・有島行光。父は小説家の有島武郎。黒澤明・溝口健二・成瀬巳喜男などの一時代を築いた監督の映画に重要な役で出演している。
女性の心を掴んだ2大作ヒット
「ひめゆりの塔」今井正監督の戦争批判と女性観客へ感傷的刺激で大ヒット。「君の名は」社会現象に迄成った戦後最大のメロドラマ。
日本映画界にレッドパージの嵐が吹き荒れる
西部劇が多くの観客を集め、アメリカ映画は、輸入本数でも圧倒的に多く、娯楽映画の王座は既に揺るぎないものとなっていた。
最後まで神秘に包まれた女優「原節子」
原節子主演で数々の名作を残した小津安二郎監督は原のことを「お世辞抜きで映画女優としては最高だと思っている」と語っている。
作れば当たる活況の映画界
今井正がユーモア青春編として描いた映画「青い山脈」の主題歌(作詩・西條八十、作曲・服部良一、唄・藤山一郎)も大ヒット。