残酷描写の決定版が「忍びの者」である。忍者たちが、血で血を洗う残忍さを、山本監督はねばっこく描いた。この残酷プレーが人気を得て、「続・忍びの者」「新・忍びの者」と忍者ブームのキッカケをつかんで行く。
中村錦之助
日本映画界は繁栄のときを迎えていた
日本映画の最高傑作、黒澤明の「七人の侍」侍と百姓が最後は一枚岩となり、野武士に対峙するクライマックスは観ている者を興奮させる。
スターで客を呼ぶ時代の終わり
映画界にも変革が起きていた。トップスターの共演や豪華キャストなど、一流どころを揃えて、スターで客を呼ぶ時代は終わった。
時代劇の全盛期を支えた大スター
最近は時代劇がめっきり少なくなってきたが、昭和30〜60年代に活躍した萬屋錦之介、市川雷蔵、勝新太郎は時代劇の3大スターである。