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日本映画100年史

本【日本映画100年史】をリアルタイムで加筆していく、ライブブックブログ!

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平成13年の日本映画年間ベスト10、No.1,2,3

2020.04.06 by 西川昭幸

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2001(平成13)年興収ベスト10 

(一般社団法人日本映画製作連盟より)

1位/千と千尋の神隠し(東宝)
2位/劇場版ポケットモンスターセレビィ時を超えた遭遇(東宝)
3位/バトル・ロワイヤル(東映)

4位/陰陽師(東宝)
5位/ドラえもんのび太と翼の勇者たち(東宝)
6位/ONE PIECEねじまき島の冒険(東宝)
7位/名探偵コナン天国へのカウントダウン(東宝)
8位/冷静と情熱のあいだに(東宝)
9位/ホタル(東映)
10位/映画クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶモーレツオトナ帝国の逆襲(東宝)

「千と千尋の神隠し」の画像
千と千尋の神隠し(東宝)

1位/千と千尋の神隠し(東宝)

2001年7月20日に公開された。監督/宮崎駿、脚本/宮崎駿、原案/宮崎駿、原作/宮崎駿、製作/鈴木敏夫、出演者/柊瑠美、入野自由、夏木マリ、中村彰男、玉井夕海、神木隆之介、内藤剛志、沢口靖子、上條恒彦、小野武彦、我修院達也、大泉洋、安田顕、はやし・こば、菅原文太ほか。

本作は、スタジオジブリ制作の長編アニメーション映画で日本歴代興行収入第1位を獲得している。この記録は2020年現在、実写・アニメ問わず、日本映画の歴代興行収入記録は塗り替えられていない。第52回ベルリン国際映画祭で「ブラディ・サンデー」と同時に金熊賞を受賞している。
そのほか、日本アカデミー賞最優秀作品賞、アカデミー長編アニメ映画賞受賞作、アニー賞作品賞受賞作品、サターン賞受賞作品、オリコン年間DVDチャート1位作品、JASRAC賞金賞受賞曲などを受賞している。

本作の興行収入は308億円を記録している。宮崎監督は親しくしていたジブリ関係者の子どもたちを「小さな友人」と呼んでいましたが、本作の主人公千尋のモデルになった少女も「小さな友人」のうちの1人であった。その意味からも本作は主人公・千尋と同年代の子どもたちへ伝えたい思いを作品にしたといえる。

両親と共に車で引越し先へと向かう10歳の少女・千尋。その道中で不思議なトンネルを発見し、千尋たちの乗る車はいつの間にか“不思議の町”へと迷い込んでしまう。誰もいない町であることがわかり、千尋の父と母はそこにあった料理を無断で食べてしまう。

すると突然両親は突然豚の姿に。ここは八百万の神々が住む異界で神様に提供する料理に手を付けた罰として、両親は家畜の姿に変えられてしまったのだ。
千尋はハクと名乗る少年に助けられ、ここで生きていくには油屋という湯屋で働くしかないと伝えられる。千尋は意を決して「油屋」の経営者・湯婆婆の元に向かうのだが……。

巨匠・宮崎駿監督が描く現代日本を舞台に少女の成長と友愛の物語であり、自分探しの冒険ファンタジーの長編アニメーションである。

「ポケットモンスターセレビィ時を超えた遭遇」の画像
劇場版ポケットモンスターセレビィ時を超えた遭遇(東宝)

2位/劇場版ポケットモンスターセレビィ時を超えた遭遇(東宝)

2001年7月7日に公開された。監督は「PIKACHU THE MOVIE 2001 ピカチュウのドキドキかくれんぼ」の湯山邦彦。田尻智による原案を基に「劇場版 ポケットモンスター 結晶塔の帝王」の園田英樹が脚本を執筆。

撮影監督に「ピカチュウのドキドキかくれんぼ」の白井久男があたっている。主題歌/「明日を天気にしておくれ」藤井フミヤ。テレビアニメ「ポケットモンスター」の劇場版第4作目である。

本作品の興行収入は39奥円を記録している。ポケモンマスターを目指すサトシとその相棒・ピカチュウたちが繰り広げる仲間の純粋な友情といのちのあり様を描いた感動冒険大作であり自然、環境保護の姿勢が見受けられる長篇アニメーション。

本作は時を超える能力を持ったポケモン“セレビィ”とサトシが、40年前の世界から来たセレビィと共にタイムスリップしてしまった少年ユキナリとの交流が描かれている。

ポケモンを愛する2人の少年の友情物語に加え、伝説のポケモンスイクンの登場や世界征服のためにセレビィを捕えようとするロケット団の最高幹部・ビシャスが現れる。強敵であるロケット団最高幹部・仮面のビシャスとの激闘など見どころが多い。

「バトル・ロワイヤル」の画像
バトル・ロワイヤル(東映)

3位/バトル・ロワイヤル(東映)

2000年12月16日に公開された。監督は深作欣二、脚本/深作健太、原作/高見広春、出演/藤原竜也、前田亜季、山本太郎、栗山千明、柴咲コウ、安藤政信、ビートたけしほか。主題歌/土屋アンナ「静かな日位の階段を」。

本作は、高見広春の同名小説「バトル・ロワイアル」を原作として、製作公開されシリーズ化された。本作公開年の2000年に起きた西鉄バスジャック事件が社会的注目を集めている時期と重なったことから、この映画の規制を求める運動が行われ、国会で政府の見解を求める質疑を行うまでになった。

しかし、このことがマスコミに取り上げられることで社会の関心を集めた。この報道がなされたことで逆に大きな話題を呼び、2001年度の邦画興行収入のランキング3位となった。

本作の興行収入は31億1千万円を記録した。また、本作は第43回ブルーリボン賞作品賞を受賞し、同時に藤原竜也がブルーリボン新人賞を受賞した。本作のヒットを受け、2003年にはオリジナル脚本による続篇映画が公開されている。

21世紀の初め、経済危機による大不況で、失業率15%、失業者1,000万人という状況で、学校では不登校生徒が増え少年犯罪が多発している。そんな中で“新世紀教育改革法”通称BR法が公布された。

BR法とは、強力な生存能力を備えた青年の養成と、強い大人の復権を目的とした法律で、全国の中学3年生の中から無作為に選ばれた1クラスを、最後の1人になるまで殺し合わせるという過酷で理不尽な法律だった。

主人公の七原秋也のクラスである岩城中学校3年B組が「BR法」の対象に選ばれてしまい、政府によって拉致され無人島で壮絶なる殺し合いが始まる。

参加者には発信器と盗聴器がつけられ、遠隔操作で爆発可能なため逃げる事はできない。私物の持ち込み可。無作為の支給武器の他に、水や地図などが支給される。3日間で決着がつかなかった場合、優勝者ナシとみなされ首輪の装置を起動され全員死亡するという前代未聞のバトルが展開されるサバイバルアクション映画である。

拙著<美空ひばり最後の真実>が発売中です。

Filed Under: 平成 Tagged With: 東宝, 東映

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著者紹介(西川昭幸)

アバター1941年北海道生まれ。東洋大学社会学部卒。
映画会社勤務などを経て現在、公益社団法人理事。
<主な著作>
「北の映画物語」(北海タイムス社)、
「美空ひばり公式完全データブック 永久保存版」(角川書店)、
「活字の映画館 明治・大正・昭和編」(ダーツ出版)、
「日本映画100年史」(ごま書房新社)、
「美空ひばり最後の真実」(さくら舎)、
「昭和の映画ベスト10、男優・女優・作品」(ごま書房新社)

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