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日本映画100年史

本【日本映画100年史】をリアルタイムで加筆していく、ライブブックブログ!

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平成12年の日本映画年間ベスト10、No.4,5,6

2020.03.02 by 西川昭幸

2000(平成12)年興収ベスト10 


(一般社団法人日本映画製作連盟より)


1位/劇場版ポケットモンスター・結晶塔の帝王エンティ(東宝)
2位/ホワイトアウト(東宝)
3位/ドラえもん・のび太の太陽王伝説(東宝)
4位/名探偵コナン・瞳の中の暗殺者(東宝)
5位/ONE PIECEワンピース(東映)
6位/ゴジラ2000MILLENIUM(東宝)

7位/リング0バースディ(東宝)
8位/どら平太(東宝)
9位/GTO(東映)
10位/おじゃ魔女どれみ♯(東映)

「名探偵コナン」の画像
名探偵コナン・瞳の中の暗殺者(東宝)

4位/名探偵コナン・瞳の中の暗殺者(東宝)

本作は2000年4月22日に公開された。監督/こだま兼嗣、脚本/古内一成、原作/青山剛昌。劇場版「名探偵コナン」。連続して起こる警官殺人事件だが、裏側に警察の上層部が関与しているという設定で進行する。その謎をコナンが解く!シリーズの第4作目にあたる。

また、白鳥任三郎を演じていた塩沢兼人氏が映画公開後に死去したため今回が劇場版コナンの最後の出演となった。 二代目白鳥任三郎役は井上和彦氏が担当することになる。

本作は、ある雨の日、コナンの目の前で警察官が射殺される事件が起き、その後も同じ手口で警察官が殺される事件が連続で発生する。犯人の顔を目撃していた蘭は記憶喪失になってしまうという展開から始まる。

本作の興行収入は25億円を記録している。また、日本テレビの「金曜ロードSHOW!」で、劇場版「名探偵コナン」15作品の人気投票をした結果、「名探偵コナン瞳の中の暗殺者」が第1位を獲得している。

投票は1人1票という決まりにもかかわらず、51万票が集まった。劇場版名探偵コナンシリーズの中でも第4弾として2000年に公開された本作「名探偵コナン 瞳の中の暗殺者」は、7万7991票を獲得した。

本作品は、本格的な推理サスペンスが満載の、シリーズ屈指の作品に仕上がっている。ある日、警察官が連続して射殺される事件が発生した。コナンは事件についての情報を聞き出そうとするが、上層部は詳細を公開しようとしない。それどころか、これ以上の詮索は止めるように促される。

この事件には警察組織全体が関与しているのではないかと疑念を抱くコナンであった。シリーズ史上最悪の事件発生の中、予測不能のストーリー展開で、最後まで目が離せない作品となっている。本作の巧みなトリックやストーリー展開が人気投票の結果に表れと言っていいだろう。

「ONE PIECEワンピース」の画像
ONE PIECEワンピース(東映)

5位/ONE PIECEワンピース(東映)

本作は、2000年3月4日に公開された。1999年10月から始まったフジテレビ系列のアニメ番組の人気を受けた初の劇場版として2000年春の「東映アニメフェア」で公開された第1作目である。

尾田栄一郎の人気コミック「ONE PIECE」を原作としている。監督は志水淳児、脚本は、「金田一少年の事件簿2 殺戮のディープブルー」の島田満、原作/尾田栄一郎。

原作は累計およそ4億5千万部という空前の大ヒットとなった尾田栄一郎のコミック「ONE PIECE ワンピース」。大海賊の財宝を求めて少年ルフィと仲間たちが繰り広げる冒険の航海を映画オリジナルのアドベンチャーストーリーである。

海賊王と呼ばれたゴールド・ロジャーにあこがれる少年ルフィが、ゾロ、ナミ、ウソップなどの仲間たちと共にひとつなぎの大秘宝(ワンピース)を探して航海を続けるうちに海賊エルドラゴと遭遇する。

そこで、ルフィーとその仲間たちは、エルドラゴに捕らえられていたトビオという少年を助ける。トビオは世界の黄金の3分の1を奪いつくしたという大海賊ウーナンのことをルフィたちに熱く語る。興味を抱いた一行は船を黄金の島へと向け出港した。

まだ、麦わら海賊団が4人(ルフィー・ウソップ・ナミ・ゾロ)しかいないが、それぞれのキャラクターを生かしつつ、ルフィーたちが助けたトビオと祖父の物語が描かれていて、初期から読んでいた人、アニメを観ていた人には懐かしく感じる最初の劇場版である。

本作の興行収入は21億6千万円を記録している。東映アニメフェア」の1作として公開された上映時間も60分以内の中編だが、「ONE PIECE」の魅力であるアクションとギャグが詰め込まれている。なお、本作は第18回ゴールデングロス賞優秀銀賞を受賞している。

「ゴジラ2000」の画像
ゴジラ2000MILLENIUM(東宝)

6位/ゴジラ2000MILLENIUM(東宝)

2000年8月18日に公開された。監督は大河原孝夫、脚本/柏原寛司、三村渉、出演/村田雄浩、阿部寛、西田尚美、鈴木麻由、佐野史郎、ベンガル、なぎら健壱ほか。
ハリウッドに進出したゴジラが、2000年の日本に復活し未知の地球外生命体と壮絶なバトルを繰り広げる怪獣パニック映画。監督は「誘拐」の大河原孝夫。脚本は「あぶない刑事フォーエヴァー THE MOVIE」の柏原寛司と「天才えりちゃん金魚を食べた」の三村渉の共同。撮影を「修羅がゆく8 首都血戦」の加藤雄大が担当。特殊技術に「モスラ3 キングギドラ来襲」の鈴木健二。
本作の興行収入は16億5千万円を記録している。本作はゴジラシリーズの第23作。第3期ゴジラシリーズの第1作である。ゴジラVSシリーズではビスタサイズだった画面が、本作からはスーパー35をフルフレーム使用したシネマスコープサイズとなっている。
ゴジラが北海道の根室に上陸。町を破壊し姿を消すが、同じ頃、茨木県沖で巨大な岩塊が発見された。危機管理情報局の内閣官房副長官の片桐は、科学者宮坂を使って調査に乗り出し、7千万年前に地球に飛来したUFOだったことを突き止める。

その時、東海村の原発を狙って再びゴジラが現れる。それに対してUFOが突然ゴジラに向かって攻撃を開始する。互いの力は拮抗していてゴジラは海中に飛ばされるが、UFOも墜落してしまう。

しかし、UFOは蘇り、地球を侵略すべくコンピューター・ネットに侵入し、地球改造計画を開始する。そこへ復讐に燃えるゴジラが登場し壮絶なバトルが展開される。高層ビルが林立する新宿で暴れ回るゴジラを止められるものは、もはや誰もいない。

拙著<美空ひばり最後の真実>が発売中です。

Filed Under: 平成 Tagged With: 東宝, 東映

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著者紹介(西川昭幸)

1941年北海道生まれ。東洋大学社会学部卒。
映画会社勤務などを経て現在、公益社団法人理事。
<主な著作>
「北の映画物語」(北海タイムス社)、
「美空ひばり公式完全データブック 永久保存版」(角川書店)、
「活字の映画館 明治・大正・昭和編」(ダーツ出版)、
「日本映画100年史」(ごま書房新社)、
「美空ひばり最後の真実」(さくら舎)、
「昭和の映画ベスト10、男優・女優・作品」(ごま書房新社)

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