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日本映画100年史

本【日本映画100年史】をリアルタイムで加筆していく、ライブブックブログ!

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平成9年の日本映画年間ベスト10/No.4,5,6

2019.12.15 by 西川昭幸

1997(平成9)興収ベスト10

(一般社団法人日本映画製作連盟より)

1位/もののけ姫(東宝)
2位/失楽園(東映)
3位/ドラえもん・のび太のねじ巻き都市冒険記(東宝)
4位/新世紀エヴァンゲリオン劇場版(東映)
5位/モスラ(東宝)
6位/学校の怪談3(東宝)

7位/新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生(東映)
8位/ヘルメス愛は風の如く(東映)
9位/名探偵コナン時計仕掛けの摩天楼(東宝)
10位/虹をつかむ男(松竹)

「新世紀エヴァンゲリオン劇場版」の画像
新世紀エヴァンゲリオン劇場版

4位/新世紀エヴァンゲリオン劇場版(東映)

1997年3月15日に公開された。「新世紀エヴァンゲリオン」の劇場版第1弾である。総監督/庵野秀明、監督/摩砂雪(DEATH)、鶴巻和哉(REBIRTH)、脚本/薩川昭夫(DEATH)庵野秀明, 主題歌/高橋洋子「魂のルフラン」。

本作は、「DEATH」編と「REBIRTH」編の2部構成となっており「DEATH」編は1995年10月~1996年3月にかけて放送されたTVアニメシリーズ(第1話〜第24話)の再構成で、「REBIRTH」編は、第25話を一部修正して新作シーンが追加されたものである。

配給収入は18億7千万円を記録している。もともとは、1997年春にTVアニメシリーズの総集編とリメイク版第25話・第26話をセットにした完結編として「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生」を公開し、同年夏には完全新作の劇場版が公開されるはずであった。

しかし、「REBIRTH」編の制作が遅れ、1997年の春の公開に間に合わない事が分かったため総監督の庵野秀明が謝罪した。そこで、急遽「REBIRTH」編の完全版である「Air/まごころを、君に」の公開を発表する。完全新作の劇場版はお蔵入りになってしまったが、10年後の2007年には完全新作ともいえる「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」公開された。

これは20世紀における日本映画歴代の1位である。この作品は、室町時代の日本を舞台に、登場する武士や農民、商人などの時代考証は素晴らしく描かれている。

自然と人間の関係をテーマとし続けてきた宮崎駿が、アニメーション作家として蓄積した経験と技術の全てを注ぎ込んだ集大成的作品でアニメーション作品として初の日本アカデミー賞最優秀作品賞の受賞をはじめ、様々な国内の映画賞を受賞している。

「モスラ」の画像
モスラ(東宝)

5位/モスラ(東宝)

1996年12月14日に公開された。監督は、本作で監督デビューを果たした米田興弘、原案/田中友幸、脚本/末谷真澄、特技監督/川北紘一、出演/小林恵、山口紗也加、羽野晶紀、二見一樹、藤沢麻弥、萩原流行、大寶智子、高橋ひとみ、須藤真里子、梨本謙次郎、荒川強啓、寺尾聡ほか。

本作は、日本映画で東宝の特撮映画シリーズ平成モスラ三部作『モスラ (1996年の映画)』『モスラ2 海底の大決戦』『モスラ3 キングギドラ来襲』の第1作目である。1961年に公開された「モスラ」と異なり、都市破壊や怪獣との攻防などを極力少なくした社会性の強いテーマを持った作品でファンタジーな映画となっている。

長い封印を解かれ現代に甦った悪魔の怪獣と戦うモスラたちの活躍を描いている。映画『ゴジラvsモスラ』で一応の完成を見たが、前年にゴジラシリーズを終えた機会に新たに復活させた。好評を受けてシリーズは以後3年間製作公開される事となった。
配給収入は11億5千万円を記録している。本作は、環境問題や家族の絆をテーマに入れ込んだ内容は、メッセージ性も高く分かりやすく、人間的なエリアス姉妹の設定や、進化したモスラの設定などは十分見ごたえのあるものになっている。また、本作は第15回ゴールデングロス賞優秀銀賞を受賞している。

「学校の怪談3」の画像
学校の怪談3(東宝)

6位/学校の怪談3(東宝)

1997月年7月19日に公開された。監督/金子修介、脚本/しまだみちる、金子修介、撮影/柴崎幸三、原作/常光徹、日本民話の会、出演/西田尚美、前田亜季、吉澤拓真、米澤史織、山田一統、豊永利行、野口由佳、比嘉タケル、黒木瞳、野田秀樹、佐戸井けん太、野村宏伸、青島早紀、螢雪次朗、津川雅彦、渡辺真知子ほか。

本作は、監督が前作の平山秀幸から、「ガメラ2レギオン襲来」の金子修介。脚本は「ゲゲゲの鬼太郎 おばけナイター」のしまだみちると金子修介、撮影を「パラサイト・イヴ」の柴崎幸三が担当している。

本作は、女性教師と6人の小学生が妖怪たちの棲む鏡の世界に引きずり込まれてしまった恐怖体験を味わう物語り。伝説の幽霊・妖怪たちと遭遇するという冒険をスリリングに描き、小学生たちと先生の脱出劇を通して、友情や愛情に目覚めていく姿を描いたホラー・シリーズの第3弾。

第1・2作と同様、公開初日からヒットを記録。この3作目は監督の平山秀幸から平成ガメラシリーズの監督の金子修介に代わり、SFXや特殊メイクの迫力アップの演出を図った。また前2作と異なり、学校のみならず街全体も重要な舞台になった。前作に続いての西田尚美に加え、黒木瞳、野田秀樹の共演も話題。

配給収入は11億5千万円を記録している。本作はシリーズで唯一の鉄筋コンクリート校舎が舞台となっている。また学校や街全体が舞台になっているのは本作が初めてである。本作の宣伝に際して学習研究社が協力している。また、本作は第15回ゴールデングロス賞優秀銀賞を受賞している。

拙著<美空ひばり最後の真実>が発売中です。

Filed Under: 平成 Tagged With: 東宝, 東映

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著者紹介(西川昭幸)

1941年北海道生まれ。東洋大学社会学部卒。
映画会社勤務などを経て現在、公益社団法人理事。
<主な著作>
「北の映画物語」(北海タイムス社)、
「美空ひばり公式完全データブック 永久保存版」(角川書店)、
「活字の映画館 明治・大正・昭和編」(ダーツ出版)、
「日本映画100年史」(ごま書房新社)、
「美空ひばり最後の真実」(さくら舎)、
「昭和の映画ベスト10、男優・女優・作品」(ごま書房新社)

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