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日本映画100年史

本【日本映画100年史】をリアルタイムで加筆していく、ライブブックブログ!

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平成8年の日本映画年間ベスト10/No.7,8,9,10

2019.12.01 by 西川昭幸

1996(平成8)年配収ベスト10 

(一般社団法人日本映画製作連盟より)

1位/ゴジラVSデストロイア(東宝)
2位/学校の怪談2(東宝)
3位/Shall we ダンス(東宝)
4位/ドラえもんのび太と銀河超特急(東宝)
5位/スーパーの女(東宝)
6位/男はつらいよ・寅次郎紅の花(松竹)
7位/ガメラ2レキオン襲来(東宝)
8位/クレヨンしんちゃん・ヘンダーランドの大冒険(東宝)
9位/7月7日晴れ(東宝)
10位/学校Ⅱ(松竹)

「ガメラ2」の画像
ガメラ2・レキオン襲来(東宝)

7位/ガメラ2・レキオン襲来(東宝)

1996年7月13日に公開された。平成ガメラシリーズの第2作。宇宙怪獣レギオンと自衛隊、ガメラの壮絶な戦いを描く。監督は前作「ガメラ 大怪獣空中決戦」を手がけ金子修介。脚本も前作と同じく伊藤和典が担当、撮影の戸澤潤一、特技監督の樋口真嗣など前作の主要スタッフが顔を揃えた。製作を土川勉、佐藤直樹、南里幸、製作総指揮に徳間康快。出演は、永島敏行、水野美紀、石橋保、吹越満、藤谷文子、螢雪次朗、川津祐介、鈴井貴之、大泉洋ほか。

本作の舞台が北海道ということで、北海道江別市出身の大泉洋が地下鉄乗客役、札幌の芸能事務所クリエイティブオフィスキューの会長である鈴井貴之が札幌市職員役、同じく北海道室蘭出身の俳優、安田顕が自衛隊員役、北海道出身のパーソナリティー北川久仁子がガメラ対策特設本部オペレーター役でそれぞれ出演している。

配給収入は7億円を記録している。第1作の「ガメラ 大怪獣空中決戦」の好評を受けて1年後に製作されたシリーズの第2弾。地球を侵略しようとする宇宙生物レギオンとガメラとの戦いを描く。

北海道に降り注ぐ流星群。その一つが湖に落下する。隕石を調査していた自衛隊が、地下深くを札幌方面に移動する何かを発見する。そして地下鉄で巨大昆虫が現れ巨大な植物も発生し繁殖を開始した。それは宇宙生物の仕業だった。ガメラは地球環境を守るべくその生物群に戦いを挑む。

本作は1996年第17回日本SF大賞受賞。1997年第28回星雲賞映画演劇部門・メディア部門賞受賞。映画として初めての日本SF大賞受賞を受賞している。

「クレヨンしんちゃん」の画像
クレヨンしんちゃん・ヘンダーランドの大冒険(東宝)

8位/クレヨンしんちゃん・ヘンダーランドの大冒険(東宝)

1996年4月13日に公開された劇場映画シリーズ4作目。監督は本郷みつる、脚本を原恵一と本郷みつる、原作/白井儀人。声優として雛形あきこが本人役で出演し、エンディングテーマも歌っている。

本作のタイトルは原作者の臼井儀人が付けたが、この作品を最後に原作漫画を描かなくなった。その後2009年に臼井が死去したため、本作が制作側として白井が直接的に関わった最後の作品となった。

ある日、しんのすけは、幼稚園の遠足で“ヘンダーランド” という遊園地に出かける。しんのすけは、一緒に来ていたひまわり組のみんなとはぐれて入り込んでしまったサーカスのテントの中で謎の少女と出会う。そこで、しんのすけは少女からどんな願い事でも叶えられる魔法のトランプを渡され、魔女たちから地球を守ってほしいと頼まれる。

実は、遊園地“ヘンダーランド”は、異世界の魔法使いオカマ魔女のマカオとジョマたちが潜む秘密基地で、地球を侵略しようとする本拠地だった。地球のピンチに立ち上がったしんのすけは、お馴染みのアクション仮面、ぶりぶりざえもん、カンタム・ロボと強力な助っ人を引き連れて、オカマ魔女率いる強敵陣と世紀の大勝負!!はたしてしんのすけは、魔女たちの世界征服を食い止められるのか。

配給収入は6億5千万円を記録している。本作品は、全体としてファンタジー調の映画で、ホラーやギャグがあり、多彩な内容はクレヨンしんちゃん映画の中でも評価が高い作品である。

「7月7日晴れ」の画像
7月7日晴れ(東宝)

9位/7月7日晴れ(東宝)

1996年5月11日に公開された。監督はテレビドラマ「踊る大捜査線シリーズ」で大ヒットを飛ばし、舞台の演出家としても活躍している本広克行、脚本/戸田山雅司、出演者/観月ありさ、萩原聖人、田中律子、榊原利彦、うじきつよし、升毅、西村雅彦、大高洋夫、西岡徳馬、中谷昇、伊武雅刀、きたろう、山本太郎、川平慈英ほか。

人気アイドル観月ありさ主演で製作したラブ・ストーリー。人気アーティストと平凡なサラリーマンの恋を描く。爽やかでワクワクする90年代ならではの映画作品。監督の本広克行は本作が劇映画デビューとなる。

仲間とキャンプに来ていた自動車会社に勤める普通のサラリーマン山部健太は、渓流釣りをしているときに突然一人の美少女と会った。その少女は国際的に活躍するアーティスト・望月ひなたであった。その後健太とひなたは東京で再会し、次第に魅かれ合う。七夕伝説になぞらえてつづった恋愛物語。美しい映像とマッチした全編を彩るドリカム・サウンドが見る人の心を深く揺さぶる作品となっている。

配給収入は6億円を記録している。本作の主題歌「7月7日、晴れ」はドリームズカムトゥルーが担当していて、この映画のタイトルと同名主題歌がアルバム「LOVE UNLIMITED∞」に収録されているが、シングルカットしていない。そのわけは、映画タイトルと同名の主題歌は権利関係の調整が面倒だからと言われている。

また、7月7日は七夕、一年に一度“夢がかなう日”ということで、“夢がかなう日=ドリカムの日”にしたい」という想いをきっかけに日本記念日協会に申請し、7月7日が「ドリカムの日」として認定された。

「学校Ⅱ」の画像
学校Ⅱ(松竹)

10位/学校Ⅱ(松竹)

1996年10月19日に公開された。監督は「男はつらいよ」シリーズの山田洋次。脚本も同じく山田とシリーズを共にする朝間義隆の共同。撮影もやはり「男はつらいよ」シリーズの長沼六男が担当している。出演者/西田敏行、吉岡秀隆、いしだあゆみ、永瀬正敏、神戸浩、中村富十郎、泉ピン子、原日出子、安室奈美恵ほか。

1993年に公開された映画「学校」のヒットを受けてシリーズ化した作品。前作は夜間中学を通して教育問題を描き話題を呼んだが、本作品は高等養護学校を舞台として展開する先生と生徒の心の交流を描いた「学校」シリーズ第2弾。

配給収入は6億円を記録している。映画「学校」は、シリーズ化され1993年から2000年までに全4作が制作された。また、本作品は芸術文化振興基金助成作品。文部省選定。第20回 日本アカデミー賞(1997)を受賞している。

北海道の養護学校を舞台に、教室に集う様々な人たちのふれあいのヒューマンドラマ。生徒と彼らを理解しようとする教師たちの交流を描く。第2弾である本作品は、北海道の小さな町にある養護学校を舞台にして教師、生徒、親たちの人間模様を綴る。
養護学校では、知的障害が重い生徒、障害は軽いもののいじめを受けて心を閉ざしてしまい一言も口を利こうとしない生徒。慕い慕われることで成長する生徒たちと、懸命に接する教師の葛藤に、教育とは何かを考えさせる感動作になっている。

拙著<美空ひばり最後の真実>が発売中です。

Filed Under: 平成 Tagged With: 東宝, 松竹

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著者紹介(西川昭幸)

1941年北海道生まれ。東洋大学社会学部卒。
映画会社勤務などを経て現在、公益社団法人理事。
<主な著作>
「北の映画物語」(北海タイムス社)、
「美空ひばり公式完全データブック 永久保存版」(角川書店)、
「活字の映画館 明治・大正・昭和編」(ダーツ出版)、
「日本映画100年史」(ごま書房新社)、
「美空ひばり最後の真実」(さくら舎)、
「昭和の映画ベスト10、男優・女優・作品」(ごま書房新社)

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