
1996(平成8)配収ベスト10
(一般社団法人日本映画製作連盟より)
1位/ゴジラVSデストロイア(東宝)
2位/学校の怪談2(東宝)
3位/Shall we ダンス(東宝)
4位/ドラえもんのび太と銀河超特急(東宝)
5位/スーパーの女(東宝)
6位/男はつらいよ・寅次郎紅の花(松竹)
7位/ガメラ2レキオン襲来(東宝)
8位/クレヨンしんちゃん・ヘンダーランドの大冒険(東宝)
9位/7月7日晴れ(東宝)
10位/学校Ⅱ(松竹)

1位/ゴジラVSデストロイア(東宝)
1995年12月9日に公開された。監督/大河原孝夫、脚本/大森一樹、特撮/川北紘一、出演者/辰巳琢郎、石野陽子、林泰文、小高恵美、大沢さやか、村田雄浩、斉藤暁、平泉成、藤巻潤、小野武彦、上田耕一、二瓶鮫一、荻原賢三、高嶋政宏、河内桃子、中尾彬、神山繁、篠田三郎ほか。
本作は、ハリウッド版「GODZILLA」が1997年に公開される見通しが立ったことから、平成ゴジラシリーズ最終作として製作された「ゴジラ」シリーズ第22作目の作品。
第1作で登場したオキシジェンデストロイヤー(水中酸素破壊剤)が41年の歳月をかけて生み出した新怪獣・デストロイアとゴジラの壮絶な闘いを描いている。
配給収入は20奥円を記録している。なお、本作は第1作から製作に携わっていた田中友幸と伊福部昭の両名と、平成ゴジラ第1作以外の平成ゴジラ全てに特技監督を務めた川北紘一の最後の作品になった。
また、初代ゴジラのヒロインだった河内桃子(山根恵美子役)が同じ役で出演しているなどオマージュとして初代の映像等が随所に使用されている。
本作の公開を受けてゴジラの告別式、葬式が行われたというエピソードがある。
生誕60周年記念およびGODZILLA(2014)公開記念として開催されたファン投票により全ゴジラ28作の中からベスト・オブ・ゴジラを決定するゴジラ総選挙において、3位(平成シリーズではトップ)を獲得している。また、第14回ゴールデングロス賞優秀金賞を受賞している。


2位/学校の怪談2(東宝)
1996年7月20日に公開された。監督、平山秀幸、脚本は奥寺佐渡子、原作は常光徹、日本民話の会。出演は、野村宏伸、細山田隆人、前田亜季、竹中夏海、太田翔平、阿部大和、日吉孝明、皆川香澄、岸田京子、西田尚美、米倉斉加年、神戸浩、川西珠生、中山香苗、大竹雅樹、尾沼征則、きたろうほか。
本作は、初回の「学校の怪談」の製作メンバーが再結集してつくられた待望のシリーズ第二弾である。合宿に参加した塾の生徒たちが恐ろしい体験を通して成長していく姿を描いたホラー映画。監督、脚本、撮影はそれぞれ前作同様、平山秀幸、奥寺佐渡子、柴崎幸三が担当している。
主演は、前作と役柄は違うものの野村宏伸が再びつとめ、ヒロインには「ゲレンデがとけるほど恋したい。」の西田尚美が出演している。また、校長先生役の岸田今日子の怪演も話題となった。
配給収入は16億円を記録している。岸田今日子は本作および「八つ墓村」で1996年度ブルーリボン賞助演女優賞を受賞した。 また、本作は第14回ゴールデングロス賞優秀銀賞を受賞している。

3位/Shall we ダンス(東宝)
1996年1月27日に公開された。監督・脚本・原案は周防正行、出演者/役所広司、草刈民代、竹中直人、渡辺えり子、江本明、原日出子、中村綾乃、森山周一郎、草村礼子、徳井優、田口浩正、香川京子ほか。
街の社交ダンス教室を舞台とした心温まるコメディ。日本アカデミー賞独占を始めとする、数々の映画賞に輝いた。世界においても19ヵ国で公開され高い評価を得ている。
アメリカにおいては200万人を動員し、日本映画としての興行収入記録950万米ドル(アニメをのぞく)を作った。2004年にはピーター・チェルソム監督、リチャード・ギア主演によるリメイク版「Shall We Dance?」が公開された。
配給収入は16億円で1996年の日本映画第2位を記録している。本作のヒットを受け、社交ダンスが見直され社交ダンスブームを巻き起こしたと言われている。
なお、この映画の撮影終了後の1996年3月9日に、周防監督と岸川舞役の草刈民代が結婚した。また、1997年3月28日に日本テレビの映画放送番組「金曜ロードショー」で放送され27.4%という高視聴率を上げた。その後も含めて6回の再放送が行われ、いずれも高視聴率を稼いだ。本作は14回ゴールデングロス賞優秀銀賞を受賞している。
