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日本映画100年史

本【日本映画100年史】をリアルタイムで加筆していく、ライブブックブログ!

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平成7年の日本映画年間ベスト10/No.7,8,9,10

2019.11.10 by 西川昭幸

1995年(平成7年) 配収ベスト10

 
(一般社団法人日本映画製作連盟より)


1位/耳をすませば(東宝)
2位/ゴジラVSスペースゴジラ(東宝)
3位/男はつらいよ・拝啓、車寅次郎様(松竹)
4位/学校の怪談(東映)
5位/ドラえもん・のび太の創生日記(東宝)
6位/ドラゴンボールZ・復活のフュージョン!!悟空とベジータ(東映)
7位/美少女戦士セーラームーンS(東映)
8位/家なき子(東宝)
9位/きけ、わだつみの声(東映)
10位/蔵(東映)

「美少女戦士セーラームーンS」の画像
美少女戦士セーラームーンS(東映)

7位/美少女戦士セーラームーンS(東映)


1994年12月4日に公開された。本作はテレビアニメ『美少女戦士セーラームーンS』をもとにしたアニメ映画作品。監督は芝田浩樹、脚本/富田佑弘、原作/武内直子、作画監督/香川久、為我井克美、長谷川眞也ほか。

本作では、ウラヌス、ネプチューン、プルート、セーラーちびムーンが初登場する。猫のルナに焦点を置いたストーリーとなっていて、ストーリー全般にわたってルナの変身シーンがある。

配給収入は10億5千万円を記録している。本作は時期的にはセーラープルートが現世にいることや、スーパーセーラームーンが登場していることから第112話〜第118話の間の出来事が描かれている。

車にひかれそうになった猫のルナは、通りすがりの青年に助けられる。その青年は天文台で働く宇宙翔(あおぞらかける)だった。ルナはこの青年に次第に惹かれていく。だが、翔には幼馴染の名夜竹姫子という恋人がいたのだ。

同じ頃、東京に謎の敵が出現、街をパニックに陥れる。それらはプリンセス・スノー・カグヤの仕業だった。スノー・カグヤの魔の手が迫るなか、果たしてルナの想いは翔に届くのか…そして地球の運命は!?原作者・武内直子の描き下ろしコミック「かぐや姫の恋人」を完全原作とする感動の一編。

「家なき子」の画像
家なき子(東宝)

8位/家なき子(東宝)

1994年12月17日に公開された。監督は細野英延、脚本/いとう斗士八、細野英延、原案/野島伸司、撮影は「水の旅人 侍KIDS」の阪本善尚。出演は安達祐実、堂本光一、斉藤洋介、京本政樹、小柳ルミ子、古尾谷雅人、田中好子、丹波哲郎、みのもんた、松本明子、桜井貴子、松本邦洋、コロッケほか。
エンディングテーマは中島みゆき「空と君のあいだ」が歌っている。

「高校教師」「ひとつ屋根の下」「人間失格」の野島伸司が企画。94年4月に放映を始めた人気テレビ・ドラマで「同情するなら金をくれ!」という流行語を生み出し、安達祐実が主人公のすず役で大ブレイクした。最高視聴率37・2%を弾き出した作品の映画化。

1994年に日本テレビで放送されたドラマ『家なき子』の劇場版。「同情するなら金をくれ!」という衝撃的なせりふで大きな話題を集めた。貧しさと世間の冷たさのためにお金にしか心をもっていけなくなった少女と、少女の目を通して、弱者に冷たい社会を辛辣に描いて、いじめの蔓延する社会に鋭くメスを入れた衝撃の映画。

配給収入は10億5千万円を記録している。ドラマでは理不尽な環境の中でも負けずに生きていく主人公の姿が描かれ、当時12歳だった安達祐実の台詞「同情するなら金をくれ!」は新語・流行語大賞にも選ばれた。

劇場版では、当時『人間・失格-たとえばぼくが死んだら』で注目された堂本光一、同作品で体罰教師役を演じた斉藤洋介、同作品で担任を演じた桜井幸子の妹の桜井貴子らが出演している。また本作は第18回日本アカデミー賞にノミネートされ安達祐実が主演女優賞に輝いている。

「きけ、わだつみの声」の画像
きけ、わだつみの声(東映)

9位/聞け、わだつみの声(東映)


1995年6月3日に公開された。監督は出目昌伸、脚本/早坂暁、撮影/原一民、出演は織田裕二、的場浩司、鶴田真由、河原崎建三、もたいまさこ、遠藤憲一、てらそま昌紀、松崎謙二、水木薫、風間トオル 緒形直人、仲村トオル、井川比佐志、寺田農、岩崎加根子、宮崎淑子、大和田伸也、石橋蓮司、越智静香、石橋けい、野依康夫、田村高廣、佐藤慶、佐藤友美、高橋悦史、奥田瑛二ほか。
第二次世界大戦末期に戦没した日本の学徒兵の遺書を集めた遺稿集としてロングセラーとなっていた「きけわだつみのこえ」を原案として、1950年関川秀雄監督が反戦の想いを描いた戦争映画「日本戦歿学生の手記 きけ、わだつみの声」を公開した。
この映画を出目昌伸監督がリメイクして戦後50年記念作品として公開した。戦争に巻き込まれて散っていった若者たちの反戦に対する真摯な訴えが痛烈に映し出されている。第二次大戦中に青春を過ごした若者たちの生と死、そして友情を描いた戦争映画である。
配給収入は10億1千万円を記録している。本作は、<フィリピン戦線>に、織田裕二、風間トオル、的場浩司、鶴田真由。<本土・沖縄戦線>に、緒形直人、仲村トオルなどベテラン俳優陣の徹底した演技力と、戦争当時の臨場感を出すために長期フィリピンロケを敢行した大作である。

「蔵」の画像
蔵(東映)


10位/蔵(東映)


1995年10月10日に公開された。監督は降旗康男、原作/宮尾登美子、脚色/高田宏治、撮影/森田富士郎、出演は浅野ゆう子、一色紗英、夏川結衣、西島秀俊、江藤潤、小木茂光、川島なお美、黒木瞳、石館鉄男、船越英一郎、長谷川初範、神山繁、蟹江敬三、朝丘雪路、加藤治子、松方弘樹ほか。
大正から昭和にかけての20年間の時代背景を軸に人間模様を通して描いている。監督は「新・極道の妻たち 惚れたら地獄」の降旗康男。原作は、宮尾登美子で「鬼龍院花子の生涯」「陽暉楼」「序の舞」「櫂」「夜汽車」「寒椿」に続いて7作目にあたる。
宮尾登美子の「蔵」は、1992年3月から1993年4月まで「毎日新聞」朝刊に連載され、1993年には毎日新聞社より単行本が刊行されている。連載中から大きな反響を呼び、映画だけでなくテレビドラマ・舞台作品化もされた。
酒蔵を再起しようと奮闘する人々を描いた人間ドラマ。蔵元の長女として生まれた烈(浅野ゆう子)は、体調を崩した父の替わりに蔵元の再起を図る。戦前の新潟を舞台に、酒造りを生業とする大地主一家に起こった出来事を娘の生涯と共に描いた作品である。
配給収入は10億円を記録している。浅野ゆう子はこの作品で第19回日本アカデミー賞主演女優賞を受賞。ほかに、作品賞、監督賞、脚本賞、松方弘樹は主演男優賞を受賞。助演女優賞と新人俳優賞を一色紗英が受賞している。また、さだまさし、服部隆之が音楽賞を受賞した。

Filed Under: 平成 Tagged With: 東宝, 東映

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著者紹介(西川昭幸)

1941年北海道生まれ。東洋大学社会学部卒。
映画会社勤務などを経て現在、公益社団法人理事。
<主な著作>
「北の映画物語」(北海タイムス社)、
「美空ひばり公式完全データブック 永久保存版」(角川書店)、
「活字の映画館 明治・大正・昭和編」(ダーツ出版)、
「日本映画100年史」(ごま書房新社)、
「美空ひばり最後の真実」(さくら舎)、
「昭和の映画ベスト10、男優・女優・作品」(ごま書房新社)

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