• Skip to primary navigation
  • Skip to main content
  • Skip to primary sidebar
  • Skip to footer

日本映画100年史

本【日本映画100年史】をリアルタイムで加筆していく、ライブブックブログ!

  • 令和
  • 平成
  • 昭和(後期)
  • 昭和(中期)
  • 昭和(初期)
  • 大正
  • 明治
  • アニメ
  • よもやま話

平成7年の日本映画年間ベスト10/No.4,5,6

2019.11.02 by 西川昭幸

1995年(平成7年) 配収ベスト10  


(一般社団法人日本映画製作連盟より)


1位/耳をすませば(東宝)
2位/ゴジラVSスペースゴジラ(東宝)
3位/男はつらいよ・拝啓、車寅次郎様(松竹)
4位/学校の怪談(東映)
5位/ドラえもん・のび太の創生日記(東宝)
6位/ドラゴンボールZ・復活のフュージョン!!悟空とベジータ(東映)

7位/美少女戦士セーラームーンS(東映)
8位/家なき子(東宝)
9位/聞け、わだつみの声(東映)
10位/蔵(東映)

「学校の怪談」の画像
学校の怪談(東映)

4位/学校の怪談(東映)

1995年7月8日に公開された。常光徹の小説『学校の怪談』(講談社)及び日本民話の会のコミック『学校の怪談シリーズ』(ポプラ社)が原作だが、内容はほぼオリジナルとなっている。

本作品の監督は平山秀幸である。原作は、常光徹、日本民話の会、脚色/奥寺佐渡子、主演には野村宏伸、西田尚美、前田亜季、米澤史織が2つ以上の作品に出演しているが、いずれも役柄は異なる。さらに黒木瞳や津川雅彦や岸田今日子など脇役で出演しているほか演出家の野田秀樹が妖怪役で出演している。

配給収入は、15億円を記録している。本作は、当時小学生の間で広がっていた学校の怪談ブームに合わせて製作された。デジタル合成などの技術は最小限にしている。田舎の学校で起こる怪奇現象、怪談ものではあるが、恐怖映画というよりもファンタジーの要素も入れ、子供向けを意識した趣きとなっている。

その後、学校の怪談2、3、4が製作されている。またノスタルジックな雰囲気も各作品ごとに異なる。1995年度日本アカデミー賞では脚本賞と美術賞にノミネートされた。第13回ゴールデングロス賞優秀銀賞、話題賞を受賞している。

「ドラえもん・のび太の創生日記」の画像
ドラえもん・のび太の創生日記(東宝)


5位/ドラえもん・のび太の創生日記(東宝)

1995年3月4日に公開された。監督は芝山努、脚本/藤子・F・不二雄、原作/藤子・F・不二雄、制作総指揮/藤子・F・不二雄、主題歌(さよならにさよなら)を海援隊が歌っている。

本作は、月刊コロコロコミック1994年9月号から1995年3月号に掲載された大長編ドラえもんシリーズの作品である。大長編シリーズ第15作記念作品、映画シリーズ第16作である。

夏休みの自由研究のテーマとして、ドラえもんが未来デパートから取り寄せた「創世セット」で作った新地球の観察日記を付ける事にした。新地球の中で生きる自分達のそっくりさんを助けながら、観察を続けていく。

しかし、その新地球には人類に隠れて地底で文明を築き、地上を取り戻さんとする昆虫人が生きていた。藤子・F・不二雄がSF短編『ぼくは神様』や『創世日記』、ドラえもんの『地球製造法』など短編数本で取り上げてきたテーマの集大成として描かれた。

配給収入は13億円を記録している。本作の内容が「生命の起源と進化」、「人類の文明と歴史」、「宗教による争い」といった難しい題材を扱っていることと、のび太達の住む現実世界とタイムマシンの超空間に昆虫人たちが現れるといったSF的な要素もあるため、ドラえもんシリーズでも難解な題材を扱う内容となった。

「ドラゴンボールZ」の画像
ドラゴンボールZ・復活のフュージョン!!悟空とベジータ(東映)


6位/ドラゴンボールZ・復活のフュージョン!!悟空とベジータ(東映)

1995年3月4日に公開された。「ドラゴンボール」シリーズの劇場公開作第15弾で、 春休みの東映アニメフェアの1作品として上映された。監督は山内重保、脚本は小山高生、原作・は鳥山明。 作画監督は山室直儀。

本作は、「ドラゴンボールZ 燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦」以来となる孫悟空が主人公の劇場版作品である。劇場版の中でもとりわけコメディ色の強い作品として人気が高い。
配給収入は12億7千万円を記録している。アニメ版ではゴテンクスVS魔人ブウ戦あたりだったが、本作の時系列もブウ戦の最中とされる。超サイヤ人3孫悟空、ゴジータ、ゴテンクスは本作で映画初登場となる。本作は、第13回ゴールデングロス賞優秀銀賞を受賞している。
本作では、アニメオリジナルキャラクターのパイクーハンや大界王などがゲスト出演しており、パイクーハンはギャグキャラと化してキャラ崩壊するシーンがあることが見せ場だ。また、ミスター・サタン、北の界王チチが登場する最後の作品であり、原作の連載中に公開された最後の作品でもある。

Filed Under: 平成 Tagged With: 東宝, 東映

Primary Sidebar

著者紹介(西川昭幸)

1941年北海道生まれ。東洋大学社会学部卒。
映画会社勤務などを経て現在、公益社団法人理事。
<主な著作>
「北の映画物語」(北海タイムス社)、
「美空ひばり公式完全データブック 永久保存版」(角川書店)、
「活字の映画館 明治・大正・昭和編」(ダーツ出版)、
「日本映画100年史」(ごま書房新社)、
「美空ひばり最後の真実」(さくら舎)、
「昭和の映画ベスト10、男優・女優・作品」(ごま書房新社)

四方山話

「大林宣彦監督」の画像

「映像の魔術師」大林宣彦監督死去

2020.04.16 By 西川昭幸

「理想の母」を演じた名女優・八千草薫

2020.04.04 By 西川昭幸

98歳「日本一のおばあちゃん役者」他界 2010(平成22)年

2020.04.03 By 西川昭幸

他の四方山話記事を読む

アニメ

自分の感情をストレートに出すだけが人間ではない

2020.04.01 By 西川昭幸

日本映画に対するオマージュではなく、生きようとしている人に対するオマージュ

2020.03.24 By 西川昭幸

この胸が詰まっている感じに名前を付けてください

2020.02.24 By 西川昭幸

他のアニメ記事を見る

タグ一覧

スタジオジブリ (5) トーキー映画 (5) マキノ雅弘 (5) 三船敏郎 (14) 中村錦之助 (4) 今井正 (8) 勝新太郎 (5) 原節子 (5) 吉永小百合 (5) 大映 (9) 大河内傅次郎 (4) 宮崎駿 (6) 小津安二郎 (5) 尾上松之助 (8) 山本嘉次郎 (3) 山田洋次 (8) 市川崑 (6) 市川雷蔵 (4) 新東宝 (5) 日活 (19) 木下恵介 (7) 東宝 (66) 東映 (48) 松竹 (43) 栗島すみ子 (3) 梅宮辰夫 (3) 森谷司郎 (6) 森道夫 (6) 森雅之 (3) 活動写真 (15) 深作欣二 (5) 渥美清 (6) 片岡千恵蔵 (4) 牧野省三 (5) 石原裕次郎 (7) 稲垣浩 (5) 美空ひばり (8) 衣笠貞之助 (4) 角川映画 (4) 角川春樹 (5) 阪東妻三郎 (10) 降旗康男 (4) 高倉健 (12) 高峰秀子 (6) 黒澤明 (21)

Footer

新刊紹介

最近の投稿

  • 平成14年の日本映画年間ベスト10、No.1,2,3 2020.06.18
  • 平成13年の日本映画年間ベスト10、No.7,8,9,10 2020.06.18
  • 平成13年の日本映画年間ベスト10、No.4,5,6 2020.06.01
  • 「蜜蜂と遠雷」(配給/東宝) 2020.05.23

検索

Copyright © 2022 · 日本映画100年史