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日本映画100年史

本【日本映画100年史】をリアルタイムで加筆していく、ライブブックブログ!

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1975(昭和50)年の世相

2019.09.30 by 西川昭幸

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1966(昭和41)年〜1988(昭和63)年

政治家の資金集めパーティー

前年に行われた参議院議員選挙が空前の金権選挙と批判を浴び、土光敏夫経団連会長が「政治献金とは縁を切る」と宣言。

資金元を失った自民党は多額の借金を抱え、資金繰りに頭を痛めていた。苦肉の策と言うべきか、自民党はこの年の3月に大阪で初の大規模な資金集めパーティーを開催。

9,000万円の資金を調達した

1人6万円の会費で1,700人を集め、経費を差しい引いて約9,000万円の資金を調達した。その好成績をみて資金集めパーティーは各地で催されることになり、政治資金集めの方法として定着した。

一方、1948(昭和23)年制定の、政治資金規正法が初めて改正され、政治献金ができる企業の制限、年間献金額の上限が定められたが、献金を受ける政治団体の数に制限がないなど抜け道は多かった。この改正を大義名分として、財界からの献金も次第に再開されていった。

「デルス・ウザーラ」の画像
デルス・ウザーラ

<その他の出来事>

長年紛争が続いていたインドシナ半島の各国で、相次いで共産主義勢力が勝利を収め、4月30日、南ベトナムの首都サイゴンが陥落するなど、戦争が終結した。

3月10日、山陽新幹線の岡山〜博多間が開通。7月19日から半年間「海—その望ましい未来」をテーマに沖縄国際海洋博覧会が開催。

7月23日、黒澤明監督「デルス・ウザーラ」が、モスクワ国際映画祭で金賞、国際映画比評家協会賞を受賞した。

8月28日、繊維業界最大手の興人が石油危機の影響もあり倒産。東京地検に会社更生法の適用を申請した。負債総額は2,000億円以上に達し、戦後最大の倒産となる。

天皇は晩餐会でアメリカに謝罪の意

10月1日、天皇陛下がアメリカを訪問。戦後30年、宿願の訪米を遂げ、天皇は晩餐会で「私が深く悲しみとするあの戦争」という表現でアメリカに謝罪の意を表した。

10月31日、天皇が初めてテレビ録画で公式記者会見をする。広島への原爆投下について「気の毒なことであるが、やむをえなかった」と発言し問題になった。

高度成長が終わり、学生運動も過去形で語られ始めたこの年、歌謡曲でもないフオークでもない、それまでにない感覚の新感覚のポピュラーミュージックが生まれた。その代表格が荒井由実(ユーミン)、中島みゆき、小椋佳だった。

12月25日「およげ!たいやきくん」発売。翌年にかけて400万枚の大ヒットになった。また、この年の流行語は「アンタ、あの娘の何なのさ」「複合汚染」「赤ヘル」など。

Filed Under: 昭和(後期) Tagged With: モスクワ国際映画祭, 黒澤明

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著者紹介(西川昭幸)

アバター1941年北海道生まれ。東洋大学社会学部卒。
映画会社勤務などを経て現在、公益社団法人理事。
<主な著作>
「北の映画物語」(北海タイムス社)、
「美空ひばり公式完全データブック 永久保存版」(角川書店)、
「活字の映画館 明治・大正・昭和編」(ダーツ出版)、
「日本映画100年史」(ごま書房新社)、
「美空ひばり最後の真実」(さくら舎)、
「昭和の映画ベスト10、男優・女優・作品」(ごま書房新社)

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