• Skip to primary navigation
  • Skip to main content
  • Skip to primary sidebar
  • Skip to footer

日本映画100年史

本【日本映画100年史】をリアルタイムで加筆していく、ライブブックブログ!

  • 令和
  • 平成
  • 昭和(後期)
  • 昭和(中期)
  • 昭和(初期)
  • 大正
  • 明治
  • アニメ
  • よもやま話

平成5年の日本映画年間ベスト10/No.7,8,9,10

2019.09.21 by 西川昭幸

1993(平成5年)年

1992年(平成4年) 配収ベスト10

(一般社団法人日本映画製作連盟より)

1位/ゴジラVSモスラ(東宝)
2位/REX・-恐竜物語-(松竹)
3位/水の旅人・侍KIDS(東宝)
4位/ドラえもん・のび太とブリキの迷宮ドラミちゃん(東宝)
5位/男はつらいよ・寅次郎の青春(松竹)
6位/ドラゴンボールZ・燃えつきろ!熱戦、列戦、超激戦(東映)
7位/ドラゴンボールZ・銀河ギリギリ!ぶっち切りの凄い奴(東映)
8位/クレヨンしんちゃん・アクション仮面VSハイグレ魔王(東宝)
9位/高校教師(東宝)
10位/病は気から病院へ行こう2(東宝)

「ドラゴンボールZ」の画像
ドラゴンボールZ・銀河ギリギリ!ぶっち切りの凄い奴(東映)

7位/ドラゴンボールZ・銀河ギリギリ!ぶっち切りの凄い奴(東映)

1993年7月10日に公開された。ドラゴンボールシリーズの劇場版第12作目。夏休みの東映アニメフェアの作品である。監督は上田芳裕、脚本は小山高生、原作は鳥山明。なお、亀仙人を演じていた宮内幸平が1995年6月2日に死去したため宮内幸平が登場する映画は本作が最後になった。

配給収入は13億1千万円を記録している。本作では、セルゲームの末、地球を守るために死んだ悟空。そのために本作の主役は息子の孫悟飯である。悟空の死後、開催された天下一武道大会に出場することになった悟飯たち。

界王の死により封印が解かれたボージャックらが出場選手にすりかわり暴れはじめる。悟飯は圧倒的な強さをみせるボージャックに立ち向うが、追い詰められてしまう。しかし、そんなとき悟飯は亡き父の悟空の声を聞く。悟空がいない今、悟飯は地球を守るために、悟飯が立ちあがった。

少年期の悟飯が登場するのは本作が最後であり、「CHA―LA HEAD―CHA―LA」が主題歌となった映画も本作が最後である。なお、本作品は第12回ゴールデングロス賞優秀銀賞を受賞している。

 

「クレヨンしんちゃん」の画像
クレヨンしんちゃん・アクション仮面VSハイグレ魔王(東宝)

8位/クレヨンしんちゃん・アクション仮面VSハイグレ魔王(東宝)

1993年7月24日公開された。劇場版クレヨンしんちゃんの記念すべき第一作目。監督は本郷みつる、脚本/もとひら了、原作/臼井義人である。原作者の臼井儀人が映画製作に係わった作品で原作漫画も単行本6巻に収録されている。

タイトルと敵キャラクター「ハイグレ魔王」は原作者の臼井のアイディアである。劇場映画シリーズの第1作目のこの作品は当初は2本立て、3本立ての中篇をたくさん制作して上映するという意見もあったが結局95分の上映時間になった。

本作品の配給収入は22億3千万円を記録する大ヒットになった。その結果、本作品は第23作目の「クレヨンしんちゃん オラの引越し物語 サボテン大襲撃」(2015年)が記録を塗り替えるまで22年間、劇場版の中で興行収入が最高を記録した大ヒット作品である。

異次元世界でのアクション仮面とハイグレ魔王の世紀の対決を描く爆笑ムービーの火付け役の映画。クレヨンしんちゃんが通うふたば幼稚園の夏休みが始まった。

しんのすけは駄菓子屋でチョコビの付録でアクション仮面カード当てる。数日後、家族と海へ出かけ海辺のアトラクションハウスでしんのすけがカードを見せると「時空移動マシン」に乗せられ不思議な体験をする。

たどり着いた先は異次元の世界。ここではハイグレ魔王率いる侵略者たちが地球制服を進めていた。春日部に危機が迫る中、しんのすけはアクション仮面と協力して世界の危機を救うべく立ち上がる。

「高校教師」の画像
高校教師(東宝)

9位/高校教師(東宝)

1993年11月6日に公開された。監督は、吉田健、原作・脚本/野島伸司、出演は唐沢寿明、遠山景織子、鈴木杏樹、荻野目慶子、大杉漣ほか。本作品は、1993年(平成5年)1月8日から3月19日まで、TBS系テレビで放送され視聴率が30%を越える大人気を得た「金曜ドラマ・高校教師」の映画版として東宝系で公開されたものである。

テレビドラマでは、主演を真田広之と桜井幸子が演じていたが、映画版では、ストーリーを変え、また主演の2人もTV版の真田広之と桜井幸子から唐沢寿明と遠山景織子(新人)に替えている。原作・脚本をテレビドラマと同じく野島伸司、吉田健が監督を担当している。

配給収入は、11億円を記録している。テレビドラマの好評をうけ、高校教師と女生徒との道ならぬ恋愛を映画化した。ヒロインの名が「繭」であるという点以外は、テレビドラマとのつながりはない。

ヒロイン役に抜擢された遠山景織子は、1975年5月16日生れの17歳であった。1990年、ネスレ日本(ミロ)のポスターデビュー。企業広告や一部ファッション雑誌のモデルとして活動を始め、1992年にはサントリーの「南アルプスの天然水初代CMガール」に起用され注目を集める。

「高校教師」のオーディションでヒロイン・柏木繭役に選ばれるのだが、面接スタッフの証言では、彼女が面接室に入り席につくまでのわずかな時間で結論は出ていたというほどオーディションに応募した350人の中で際立った存在感があった。原作・脚本の野島伸司も絶賛したという。また、本作の演技が高く評価され、日本アカデミー賞、ブルーリボン賞を始めとする主要な新人賞を総なめにした。

「病は気から病院へ行こう2」の画像
病は気から病院へ行こう2(東宝)

10位/病は気から病院へ行こう2(東宝)

1992年12月19日に公開された。監督は滝田洋二郎、原案・脚本/一色伸幸、出演は、小泉今日子、三上博史、真田広之、柄本明、木野花、ベンガル、天本英世、もたいまさこ、鶴田真由美、上条恒彦、神山繁ほか。

本作は1990年に公開されヒットした「病院へ行こう」の続編で、製作スタッフはほぼ同じである。ガンの末期患者のヒロイン祐子と若い医師との恋を中心に、ホスピス(病名告知を前提に、末期ガン患者の身体的精神的苦痛緩和を専門とする病棟)での患者や医師たちの姿を描く涙と笑いで綴る感動のヒューマン・コメディである。

配給収入は、7億3千万円を記録している。本作は、死を間近に控えた末期ガン患者を収容するホスピスがテーマである。そんな重たいテーマを見事に娯楽作品に仕上げている。

飲み過ぎで病院に運ばれた美容師の祐子は病院の副院長から胃潰瘍と診断されたが、病院の医師である保が実際はスキルス型の末期がんであることを明かしてしまったことから、祐子は動揺のあまり病院を抜け出そうとする。

しかし保の勧めに従いホスピスへ移ることにした。そこでは多くの患者と医師、看護士たちがお互いに励まし合いながら懸命に生きていた。そんなCPU病棟(ホスピス)での仕事に賭けていた医師の保に好意を持っていた祐子はある日保と外泊し彼と結ばれる。

しかし、翌朝姿を消してしまう。祐子の行方を必死になって探していた保はテレビの生命保険のCMに出ている彼女を目にした。末期がんを語る祐子の姿がマスコミの話題となり、連日テレビや雑誌を賑わし、コンサートを開くまでになった。

その活動で得た1億円の収益をホスピスに寄付するという誓約を祐子が行っていたことを保は知らされる。全てを知った保は彼女としっかり抱き合う・・・。

Filed Under: 平成 Tagged With: 東宝, 東映, 松竹

Primary Sidebar

著者紹介(西川昭幸)

1941年北海道生まれ。東洋大学社会学部卒。
映画会社勤務などを経て現在、公益社団法人理事。
<主な著作>
「北の映画物語」(北海タイムス社)、
「美空ひばり公式完全データブック 永久保存版」(角川書店)、
「活字の映画館 明治・大正・昭和編」(ダーツ出版)、
「日本映画100年史」(ごま書房新社)、
「美空ひばり最後の真実」(さくら舎)、
「昭和の映画ベスト10、男優・女優・作品」(ごま書房新社)

四方山話

「大林宣彦監督」の画像

「映像の魔術師」大林宣彦監督死去

2020.04.16 By 西川昭幸

「理想の母」を演じた名女優・八千草薫

2020.04.04 By 西川昭幸

98歳「日本一のおばあちゃん役者」他界 2010(平成22)年

2020.04.03 By 西川昭幸

他の四方山話記事を読む

アニメ

自分の感情をストレートに出すだけが人間ではない

2020.04.01 By 西川昭幸

日本映画に対するオマージュではなく、生きようとしている人に対するオマージュ

2020.03.24 By 西川昭幸

この胸が詰まっている感じに名前を付けてください

2020.02.24 By 西川昭幸

他のアニメ記事を見る

タグ一覧

スタジオジブリ (5) トーキー映画 (5) マキノ雅弘 (5) 三船敏郎 (14) 中村錦之助 (4) 今井正 (8) 勝新太郎 (5) 原節子 (5) 吉永小百合 (5) 大映 (9) 大河内傅次郎 (4) 宮崎駿 (6) 小津安二郎 (5) 尾上松之助 (8) 山本嘉次郎 (3) 山田洋次 (8) 市川崑 (6) 市川雷蔵 (4) 新東宝 (5) 日活 (19) 木下恵介 (7) 東宝 (66) 東映 (48) 松竹 (43) 栗島すみ子 (3) 梅宮辰夫 (3) 森谷司郎 (6) 森道夫 (6) 森雅之 (3) 活動写真 (15) 深作欣二 (5) 渥美清 (6) 片岡千恵蔵 (4) 牧野省三 (5) 石原裕次郎 (7) 稲垣浩 (5) 美空ひばり (8) 衣笠貞之助 (4) 角川映画 (4) 角川春樹 (5) 阪東妻三郎 (10) 降旗康男 (4) 高倉健 (12) 高峰秀子 (6) 黒澤明 (21)

Footer

新刊紹介

最近の投稿

  • 平成14年の日本映画年間ベスト10、No.1,2,3 2020.06.18
  • 平成13年の日本映画年間ベスト10、No.7,8,9,10 2020.06.18
  • 平成13年の日本映画年間ベスト10、No.4,5,6 2020.06.01
  • 「蜜蜂と遠雷」(配給/東宝) 2020.05.23

検索

Copyright © 2022 · 日本映画100年史