
1993(平成5年)年
1992年(平成4年) 配収ベスト10
(一般社団法人日本映画製作連盟より)
1位/ゴジラVSモスラ(東宝)
2位/REX・-恐竜物語-(松竹)
3位/水の旅人・侍KIDS(東宝)
4位/ドラえもん・のび太とブリキの迷宮ドラミちゃん(東宝)
5位/男はつらいよ・寅次郎の青春(松竹)
6位/ドラゴンボールZ・燃えつきろ!熱戦、列戦、超激戦(東映)
7位/ドラゴンボールZ・銀河ギリギリ!ぶっち切りの凄い奴(東映)
8位/クレヨンしんちゃん・アクション仮面VSハイグレ魔王(東宝)
9位/高校教師(東宝)
10位/病は気から病院へ行こう2(東宝)

4位/ドラえもん・のび太とブリキの迷宮ドラミちゃん(東宝)
1993年3月6日に公開された。本作「ドラえもん のび太とブリキの迷宮」は、「月刊コロコロコミック」1992年9月号から12月号および1993年2月号・3月号に掲載された大長編ドラえもんシリーズの作品を元に作られたドラえもん映画作品。
ドラえもんシリーズ第13作、映画シリーズとしては第14作目。また、第11回ゴールデングロス賞優秀銀賞を受賞している。制作総指揮・原作・脚本は、藤子・F・不二雄、監督/芝山努、作画監督/富永貞義、美術監督/沼井信朗、美術監督/森本茂ほか。第11回ゴールデングロス賞優秀銀賞を受賞している。
配給収入は16億5千万円を記録している。本作品では、人類とロボットの主従関係が逆転した社会を描いた作品で、ブリキで出来ているブキリン島を舞台にのび太やドラえもんたちの活躍を描き、機械に頼ってばかりいると、どうなるかを教えてくれる作品
ドラえもんが故障し、完全に機能停止に追い込まれ海中に投棄されてしまうため、主人公であるドラえもんが物語中盤まで不在であるため、みんなが揃って活躍する描写は本作では比較的少なめである。
のび太たちだけで、冒険を余儀なくされ、のび太としずか、ジャイアンとスネ夫がそれぞれ別行動をとっているという構成となり、のび太とスネ夫が、それぞれ様々な困難を解決に導き出す役割を果たしている。
本作は、藤子.F.不二雄のアニメ「ドラえもん=ダメ人間養成説」という批判が一部にあったことで、作者の藤子.F.不二雄の反発心から製作した作品とも言われている。


5位/男はつらいよ・寅次郎の青春(松竹)
1992年12月26日に公開された。本作は、男はつらいよシリーズの45作目。監督は山田洋次、脚本/山田洋次・浅間義隆、出演は、渥美清、風吹ジュン、永瀬正敏、後藤久美子、夏木マリ、前田吟、吉岡秀隆、佐藤蛾次郎、三崎千恵子、下條正巳、笠智衆、倍賞美津子ほか。
本作は、男はつらいよシリーズの第45作である。寅さんシリーズで御前様役を
演じていた笠智衆は、本作公開の3か月後に死去したため、これが最後の出演作品となった。なお、本作品は、第11回ゴールデングロス賞優秀銀賞と第3回文化庁優秀映画作品賞長編映画部門賞を受賞している。
配給収入は14億5千万円を記録している。また、御前様役を長年演じてきた笠智衆は本作品公開の3か月後に死去しているため最後の出演作品となった。
この作品は、寅さんシリーズの第45作であるが、満男が物語の中心になるシリーズ第4弾でもある。寅さんの甥の満男が、マドンナに恋する寅さんと全く同じ行動を取るところの面白さがある。
満男のマドンナである泉に恋をする。寅さんが何度も繰り返してきたすったもんだの末にフラれてしまうという恋の片思いパターンが満男に受け継がれ楽しい作品に仕上がっている。

6位/ドラゴンボールZ・燃えつきろ!熱戦、列戦、超激戦(東映)
1993年3月6日に公開された。ドラゴンボールシリーズの劇場版第11作目。春休みの東映アニメフェア「鳥山明・ザ・ワールドII」である。監督は山内重保、脚本は小山高生、原作・は鳥山明。 また、この作品からキャラクターデザインと作画監督が、前田実から山室直儀に交代した。
本作は、ドラゴンボールの映画では初めてとなる長編作品(70分)でもある。また、ドラゴンボールZの映画で敵キャラクターのメインを務めることになるブロリーの初登場作品で、その父親であるバラガスも登場する。
本作初登場のメイン敵役ブロリーは、劇場版オリジナルキャラクターとして第13作「ドラゴンボールZ 危険なふたり!超戦士はねむれない」第14作「ドラゴンボールZ 超戦士撃破!!勝つのはオレだ」にも登場しており、合わせて「ブロリー3部作」と呼ばれている。
配給収入は、13億7千万円を記録している。ドラゴンボール劇場作品では荒野や敵のアジトが舞台で、複数の敵と戦うことが多いなか、珍しく、ゴーストタウンを破壊しながらブロリー1人とZ戦士たちが戦うという珍しい作品である。なお、本作品は第11回ゴールデングロス賞優秀銀賞を受賞している。

