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日本映画100年史

本【日本映画100年史】をリアルタイムで加筆していく、ライブブックブログ!

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1953(昭和28)年の世相 

2019.09.12 by 西川昭幸

1951(昭和25)年〜1955(昭和29)年

〈テレビ放送開始〉

2月1日、NHK、8月28日、日本テレビがそれぞれ本放送を開始。戦後、焼け野原だった東京の街に、特需景気の効果で一筋の光が差し込んできた。しかし、庶民の衣食住はまだ満たされず、敗戦による外国人への劣等感が心の隅に残されていた。

そうした時、広告収入に頼る日本テレビが、スポンサー対策のため、繁華街の広場や大きな電気店等に「街頭テレビ」を設置した。一般家庭では購入できない価格なので、放送される番組に人々は目を凝らし一喜一憂し、街頭テレビに群がった。いよいよ日本にもテレビ時代が始まった。

「街頭テレビ」の画像
新橋駅西口広場の街頭テレビ(昭和28年)

〈スターリン逝去 〉

30年近くにわたって指導者の座にあり続けたソ連のスターリン首相が、3月5日脳溢血のため逝去。73歳だった。レーニンを継いだスターリンは、権力を集中させて独裁的国家を指導。第2次世界大戦を勝利に導くとともに、ソ連をアメリカと並ぶ超大国の1つにした。

その一方で、反対派を次々に粛清し、恐怖政治の嵐を吹き荒れさせた。その後、後継に指名したマレンコフ政治局員が首相となるが、フルシチョフが台頭し、9月に党第一書記に任命される。

〈沖縄で土地接収に武装隊出動〉

4月3日、対日平和条約第3条により、沖縄支配を合法化した米国は、沖縄の米民政府から土地収用法を公布し、徹底した軍事優先政策をとり、基地建設を推し進めた。いわゆる「銃剣とブルドーザによる土地強奪」である。

戦後米軍が勝手に使用し続けてきた軍用地に対しては、所有者の意思を無視して一方的な内容の契約を押し付け、新たに必要とする土地は、武装兵を出動させ、暴力的に接収した。

以後、1955(昭和30)年夏まで、住民による島ぐるみの抵抗運動や、農民の捨て身の抵抗を無視し、暴力的な土地接収が続発した。沖縄の本土復帰はまだまだ遠かった。

〈その他の出来事〉

4月19日、第26回衆議院総選挙で、「青年よ銃をとるな、婦人よ夫や子供を戦場に送るな」と叫んだ社会党の鈴木茂三郎委員長が国民の支持を得、総選挙で社会党が大躍進した。

7月16日、米カリフォルニア州ロングビーチで開かれたミスユニバース・コンテストで伊藤絹子が3位に入賞。東洋人の魅力と抜群のプロポーションが、新しい世代の代表ともてはやされた。また、前年放送のNHKラジオ・ドラマ「君の名は」が映画化され、真知子巻が大ブレークした。

Filed Under: 昭和(中期) Tagged With: 日本テレビ, NHK

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著者紹介(西川昭幸)

1941年北海道生まれ。東洋大学社会学部卒。
映画会社勤務などを経て現在、公益社団法人理事。
<主な著作>
「北の映画物語」(北海タイムス社)、
「美空ひばり公式完全データブック 永久保存版」(角川書店)、
「活字の映画館 明治・大正・昭和編」(ダーツ出版)、
「日本映画100年史」(ごま書房新社)、
「美空ひばり最後の真実」(さくら舎)、
「昭和の映画ベスト10、男優・女優・作品」(ごま書房新社)

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